内視鏡看護師に役に立つ資格

看護師にとって、仕事内容は働く場所の診察科目や内容によって異なります。
内視鏡室で働く場合、内視鏡の機械の操作や管理など、特有の知識が求められます。さらに消化器官を熟知して認定資格を取得することもできる、専門性の高い業種ともいえます。
看護師を含む国家資格を保有している人だけが受けられる「消化器内視鏡技師」は、一定の受講や経験を経て試験に合格することで得られる資格の一つです。

がん患者の発見や治療に有効なため、内視鏡の需要は増える一方です。消化器官の疾患は患部がみえないため、どうしても血液検査やCTの結果ではわからない部分があります。がんの治療は、早いにこしたことはありません。がんが小さければ内視鏡手術で切開しなくても治療ができる場合があります。そのため内視鏡技師の技術は、医師だけではなく看護師にも求められています。

「消化器内視鏡技師」を受験するには6つの条件があり、全て該当しなくてはなりません。この資格は日本消化器内視鏡学会が認定する資格で、こうした学会はいくつもの団体と連携をし、資格保持者の技術向上や登録管理を行っています。勤務先によっては、この資格があると手当がついたり昇進のきっかけにもなるといわれています。

6つの条件の1つに、過去5年間のうち、指定された病院施設で働いた経験が2年以上なくてはならないというものがあります。他の5つの項目は、学会の出席や、医学講座の受講など、働きながらでは取得するのが難しいものも含まれます。そのため、現在の仕事を退職して資格取得に集中する人もいます。
看護師として働いている人が自分のキャリアアップを図るなら、資格取得は有効な手段といえるでしょう。